女性のコレステロールが高くなる原因と対処法

更年期の女性は注意!コレステロールが高くなる原因と対処法!

 

高コレステロールは男性だけの問題ではありません。

 

 

肥満やメタボリックシンドロームなどに影響を及ぼすコレステロール。一般的に若い女性はコレステロールが低い方が多いと言われています。

 

実は男性だけでなく、女性もコレステロールには注意は必要です。

 

特に更年期の閉経前後の女性ホルモンが少なくなってきた中年女性では、高コレステロールに注意が必要です。

 

閉経とコレステロールの増加には何か関係があるのでしょうか?

 

今回は、女性ホルモンである「エストロゲン」とコレステロールの関係を中心に、女性が注意するべき高コレステロールについて考えてみましょう。

 

閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の低下が高コレステロールを起こす!

 

女性ホルモンであるエストロゲンは、悪玉コレステロールを肝臓に取り込む働きをします。

 

そのため、エストロゲンの血中濃度の高い女性は、男性に比べて悪玉コレステロールが増えにくいのです。

 

実際、45歳までの女性では、男性に比べて高脂血症患者(高コレステロールなど)が半分しかいないんですよ。

 

しかし、問題は女性ホルモンが減る閉経後です。閉経をしてしまうと卵巣の中の卵胞が完全に消失してしまいます。

 

卵胞から出るエストロゲンは、女性の体内のエストロゲンの大半を占めていますので、閉経を迎えると体のエストロゲンレベルは一気に低下してしまうんですね。

 

エストロゲンレベルの低下は、更年期障害を引き起こす原因です。

 

更年期障害の症状には、ほてりやいらいら、抑うつ傾向、泌尿器症状などが有名ですが、体重増加や高脂血症などもその症状の一つになります。

 

 

 

悪玉コレステロールと善玉コレステロールの働きとは?

 

コレステロールとはいったい何なのでしょうか?

 

 

コレステロールには、悪玉コレステロールと言われる「LDL」と善玉コレステロールと言われる「HDL」があります。

 

全身にコレステロールを配る悪玉コレステロール

悪玉コレステロールは、コレステロールを体に配る役割をしています。

 

コレステロールは体の中にある細胞の膜や、ホルモンや胆汁酸の成分になるなど、体にとって必要なものではあります。

 

必要な場所にコレステロールを届けるのが悪玉コレステロールの役割です。悪玉といっても体に害があるばかりではないんですね。

 

しかし、体の中でコレステロールや中性脂肪などの脂質が増えてくると、悪玉コレステロールも一緒に増えすぎてしまいます。

 

本来必要な場所にコレステロールが十分にあると、増えすぎた悪玉コレステロールは、コレステロールを持て余してしまいます。

 

すると、悪玉コレステロールは血管の中を走っている間にコレステロールを離してしまいます。

 

そしてそのコレステロールが血管の壁に沈着してしまいます。これが動脈硬化の始まりなのです。

 

全身のコレステロールを回収する善玉コレステロール

一方、善玉コレステロールは、コレステロールを回収して肝臓へ戻す働きがあります。

 

悪玉コレステロールが配達員であれば、善玉コレステロールは回収業者といったところでしょうか。肝臓へ流れ込んだコレステロールは肝臓で処理され、エネルギーになったり、再利用されたりします。

 

エストロゲンには、肝臓や小腸での善玉コレステロールの成分の合成を増やして、善玉コレステロールを増加させる働きもあります。

 

つまり、エストロゲンが減ってしまうことで、悪玉コレステロールが増えて、善玉コレステロールが減ってしまうんですね。このバランスの変化が体に良くないのです。

 

年代別の血中脂質濃度(コレステロール・中性脂肪)の変化

 

女性の年代別の血中脂質濃度(コレステロール・中性脂肪)の変化を紹介します。

 

 

年代が上がるとともに、悪玉が増えて善玉が減る

40代から50代で急激に数値が上がっていることが確認できます。

 

以下は、女性の年代別の血液検査の平均値です。

 

 

この表を見てもらうとわかる通り、女性では年齢が上がるとともに、中性脂肪と悪玉コレステロールが上昇し、善玉コレステロールが下がります。

 

もちろん、男性も同じような傾向がありますが、女性の場合は女性ホルモン(ストロゲン)の減少が大きな要因になっています。

 

この3つの数値の変化すべてが、肥満やメタボリックシンドロームを起こしやすくなる原因であり、動脈硬化などの病気のリスクにもつながってしまうんです。

 

血管の健康に重要なL/H比

悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比(L/H比)が血管の健康にとても重要だと言われています。

 

この表を見ると、閉経を迎える50歳前後でL/H比が急激に高くなっていることがわかると思います。

 

L/H比は「1.5以下」が望ましいと言われており、「2」を超えると注意が必要です。以下に、L/H比と血管の状態の関係を載せておきますね。

 

L/H比 状態
1.5以下 健康状態
1.5〜2.0 コレステロールの沈着が起こるリスクあり。注意が必要。
2.0〜2.5 コレステロールの蓄積が増えて、動脈硬化が疑われる。
2.5以上 血栓ができている可能性あり。心筋梗塞のリスクも!
 

更年期の高コレステロールを予防・対策する方法

 

高コレステロールを予防・対策する方法を紹介します。

 

女性のコレステロール値を下げるには、生活習慣の改善、食生活の改善などをにプラスして、女性ホルモンを急激に減少させない工夫の必要になってきます。

 

一般的な、「悪玉コレステロールを下げる方法」はこちらを参照してください。

 

 

次は、「女性ホルモンを急激に減少させない工夫」について解説します。

 

女性ホルモン(エストロゲン)を増やしてコレステロールの異常を改善する方法

 

女性ホルモン(エストロゲン)を少しでも増やす方法について紹介します。

 

女性ホルモン(エストロゲン)の減少は、年齢とともに誰にでも起きる自然現象なので仕方がありませんが、減らすのを遅らせる、または少しでも増やすことは可能です。

 

エストロゲンを増やすことはコレステロールの改善だけではなく、更年期障害の予防や改善にも役立ちます。

 

大豆製品を取る

大豆には大豆イソフラボンという栄養素が入っています。この大豆イソフラボンは外因性エストロゲンと言われ、エストロゲンと同じような作用を持ちます。

 

大豆からできている納豆や豆腐などを積極的にとるようにしましょう!

 

大豆イソフラボンには、他にもアンチエイジング作用やコラーゲンの吸収を助けてくれる働きがあります。美肌効果など美容面でもうれしい効果があるんですね

 

ゴマを食べる

ゴマに含まれるリグナンは、「ポリフェノール」の一種で、抗酸化や抗炎症作用とともに、腸内細菌の働きによって、エストロゲンと同じ作用を持つ物質に変化します。

 

ゴマに含まれるリグナンの中にはセサミンやセサモリンなどがあります。

 

最近は、セコイソラリシレジノール(SDG)と呼ばれる亜麻に含まれるリグナンが人気です。

 

亜麻を食べる機会はあまりないですが、亜麻はリグナンを一番多く含む植物であり、エストロゲンを増やすのにも有効です。

 

亜麻はサプリメントが販売されていますので、サプリメントで取るようにするといいかもしれませんね!

 

牛乳を飲む

牛乳には、エストロゲンが豊富に含まれています。牛乳だけではなく、チーズやヨーグルトなどからもエストロゲンは取れます。

 

ただし、牛乳やヨーグルトなどエストロゲンを豊富に含む食事によって乳がんのリスクが高くなる可能性も報告されています。

 

あまり偏って取りすぎることは避けた方が無難ですね。

 

1日2杯のコーヒー

1日2杯のコーヒーに含まれるカフェインは、血液中のエストロゲンレベルを増加させる効果があると言われています。

 

カフェインは睡眠に影響しますので、寝る時間の3時間以上前に取るようにしましょう。朝と昼、それぞれのご飯の後に飲むことがおすすめですよ!

 

ストレスをためない

ストレスもエストロゲンを減らす原因になります。ストレスがあると、副腎でコルチゾールというホルモンが作られます。

 

コルチゾールもエストロゲンも原料はコレステロールです。つまり、ストレスを感じてコルチゾールが必要になると、エストロゲンの産生量は減ってしまうんですね。

 

カラオケなどの趣味や友人とのランチ、ヨガなどの運動でストレスを発散するようにしましょう。

 

まとめ

 

女性は更年期の前後から高コレステロールへの注意がより必要であることを解説しました。

 

いかがだったでしょうか?

 

女性ホルモンの減少によるコレステロールの上昇は、加齢によるものなので、誰もが高コレステロールに対するリクスを負っています。

 

若いうちは、コレステロールが高くなかったと過信していると、知らないうちに、コレステロールが高くなって動脈硬化が進んでいたという場合もあります。

 

高コレステロールは、食生活の改善と生活習慣の改善で、その多くは防ぐことができます。

 

特に、更年期の前後の女性は、高コレステロール対策を行いましょう。

 

 

 

 

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