タバコは悪玉コレステロールや中性脂肪が増える原因

タバコの悪玉コレステロールや中性脂肪に与える悪い影響

 

タバコが、悪玉コレステロールや中性脂肪にもたらす影響について解説します。

 

 

「百害あって一利なしといわれる」といわれるタバコ。

 

一見、関係ないと思われる悪玉コレステロール値や中性脂肪値にも、悪い影響を与えることをご存じでしょうか。

 

これらの数値が高い方の中には、健康診断などで禁煙をすすめられた方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回は、なぜタバコが悪玉コレステロールや中性脂肪によくないのか、その理由について解説していきます。

 

 

タバコの3大有害物質

 

タバコには、主に次の3つの有害物質が含まれています。

 

  • 【ニコチン】依存性のある有害物質。喫煙するとすぐに身体に吸収されて、血管を収縮させる作用がある。
  • 【タール】発がん物質を含む有害物質。茶色っぽくべたつきがある。
  • 【一酸化炭素】ヘモグロビンと結合して、酸欠状態をつくる有害物質。酸欠により息切れなどを引き起こす。

 

なかでも、悪玉コレステロールや中性脂肪に深く関係してくるのが、ニコチンと一酸化炭素。

 

どのような影響をもたらすのか、次章で詳しくみていきましょう。

 

ニコチンがもたらす影響

 

ニコチンが悪玉コレステロールや中性脂肪にもたらす影響について、詳しくみていきましょう。

 

ニコチンが中性脂肪を増やす

ニコチンは、肝臓で中性脂肪を増やす作用があります。

 

その理由は2つ。

 

ひとつめに、ニコチンには脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」というホルモンの分泌を低下させる作用があります。

 

このアディポネクチンは、“痩せホルモン”とも呼ばれている物質。

 

脂肪を燃焼する効果があり、不足すると中性脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。

 

もうひとつは、ニコチンが脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを阻害すること。

 

これにより、脂肪が分解されにくくなり、中性脂肪が増えてしまうのです。

 

ニコチンが血栓をできやすくする

ニコチンは血栓ができやすい状態にしてしまいます。

 

ニコチンには、血液を固まりやすくするホルモンを分泌させる作用があり、血栓ができやすくなってしまうのです。

 

血栓ができやすくなると、血管が硬化。命にかかわる病気の原因となる「動脈硬化」を招いてしまいます。

 

ここで注意したいのは、悪玉コレステロール値が高い人。悪玉コレステロールは、血管に付着して動脈硬化を招く原因となります。

 

そのためタバコを吸っていて、さらに悪玉コレステロール値が高い人は、相乗効果で動脈硬化のリスクを高めてしまうことになります。

 

一酸化炭素がもたらす影響

 

一酸化炭素が悪玉コレステロールや中性脂肪に与える悪影響について紹介します。

 

一酸化炭素が悪玉コレステロールを酸化させる

一酸化炭素は、体内で「活性酸素」を増やす有害物質です。

 

活性酸素は、「酸化(サビ)」をもたらす強烈な酸素。

 

そのため、血管に付着した悪玉コレステロールが、酸化されやすくなります。

 

血管に付着した悪玉コレステロールが酸化すると、動脈硬化を進行させてしまうことになります。

 

この点からも、タバコを吸っていて、さらに悪玉コレステロールが高い方は、動脈硬化のリスクを高めてしまうといえます。

 

一酸化炭素が「酸欠」をもたらして動脈硬化を進行させる

一酸化炭素は、酸欠を引き起こします。

 

喫煙によって体内に取り込まれた一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合。

 

本来、ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割があるため、一酸化炭素と結びついてしまうことで、「酸欠状態」が引き起こされてしまいます。

 

酸欠によって新しい細胞がつくられなくなると、動脈は弾力を失い、硬化が進んでしまうのです。

 

一酸化炭素が善玉コレステロールを減らす

ヘモグロビンはと結びついた一酸化炭素は、善玉コレステロールを減らしてしまうというデメリットも。

 

善玉コレステロールは、血管に付着している悪玉コレステロールを回収して、肝臓に運搬してくれる働きがある脂質。

 

そのため、一酸化炭素によって善玉コレステロールが減ると、悪玉コレステロールの増加にもつながってしまいます。

 

動脈硬化が引き起こす恐ろしい病気とは

 

このように、タバコは悪玉コレステロール値や中性脂肪値に大きな影響を与えます。

 

なかでも注意したいのが「動脈硬化」でしょう。

 

動脈硬化とは、命にかかわる重大な病気を招く危険な症状。

 

次に挙げる病気は、動脈硬化が原因で引き起こされます。

 

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 閉塞性動脈硬化症

 

悪玉コレステロール値や中性脂肪値が高く、さらにタバコを吸っている方は、このような重大な病気にかかりやすいということを、忘れないようにしましょう。

 

受動喫煙にも要注意

 

自分ではタバコを吸っていなくても、タバコの煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」にも要注意!

 

一酸化炭素は、副流煙に多く含まれているのです。

 

近年、あらゆる場所で禁煙や分煙が進んでいますが、100%リスクがないとはいえません。

 

悪玉コレステロール値や中性脂肪値が気になっている方は、副流煙を吸わないように注意しましょう。

 

タバコを吸う方がこれから取り組む事

 

タバコは悪玉コレステロールや中性脂肪に悪影響を与えるので次のことに取り組んでいきましょう。

 

禁煙する

何より大切なのは、一日でも早く禁煙に取り組むことです。

 

禁煙ブームの近年では、次のようなサポートを取り入れることができます。

 

自分の意思だけではなかなか禁煙できないという方は、これらを上手く取り入れて、禁煙に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

禁煙ガム

ニコレット
依存性のある「ニコチン」を含んだガム。
徐々に減らしていくことで、自然な禁煙を促します。
ドラッグストアなどで手軽に購入できるのもうれしいポイント。

 

禁煙パッチ

ニコチネルパッチ
こちらも、禁煙ガム同様、ニコチン置き換え療法のひとつ。
安定したニコチンの供給が可能なので、禁断症状がでにくいのがメリット。
ドラッグストアなどで購入することができます。

 

禁煙茶

禁煙茶 ティーバッグ30包
タバコの味をまずく感じさせるようにブレンドされている健康茶。
ガムやパッチのようなニコチン置き換え療法とは違い、ニコチンを早く排出してくれる成分が入っています。

 

禁煙外来によるカウンセリングと飲薬

総合病院や内科など、あらゆる機関で行われている「禁煙外来」。
本人のニコチンの依存度に合わせた薬が処方され、カウンセリングにて禁断症状による不安感も相談することができます。場合によっては、保険が効くことも。

 

食生活の改善

悪玉コレステロール値や中性脂肪値が高い方は、禁煙に取り組むとともに食生活の改善をすることが大切です。

 

次の点を意識しながら、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

 

  • 脂っこい食事を控える
  • 食物繊維を摂取する
  • 青魚を食べる
  • 大豆製品を食べる
  • 抗酸化作用のある食べ物・飲みものを摂取する
  • 塩分を控えめにする
  • 過度の飲酒は控える
  • 甘いお菓子やジュースを摂りすぎない
  • 腹8分目にする
  • よく噛んで食べる

 

適度な運動をする

適度な運動は、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすのに効果的です。

 

このような有酸素運動は、脂肪の燃焼を促すことができるのでおすすめです。

 

  • ウォーキング
  • スロージョグ
  • 水泳
  • ヨガ

 

 

まとめ

 

タバコが、悪玉コレステロールや中性脂肪にもたらす影響について解説していきました。

 

一見、関係ないと思われますが、喫煙と脂質異常症(高悪玉コレステロール・高中性脂肪など)の組み合せは、動脈硬化の危険性を一気に高めてしまいます。

 

また、受動喫煙でもリスクは高まるので、自分、そして周囲の人の健康のためにも、一日でも早く禁煙に取り組んでいきましょう。

 

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